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エニグマ、W&Yをおむかえ検討中の方へ

レオパのモルフであるエニグマ、W&Yは模様や体色に個性があり大変魅力的ですが、“シンドローム”と言われる神経障害があります。

 その度合いは個体差もありますが、一般的なモルフに比べ飼育の難易度は高くなります。

 エニグマのシンドロームは現在では完全に切り離せないとされており・同じ場所でくるくる回る・頭を傾ける・餌の取り方が下手・慢性的な下痢をしやすいなどの特徴が出ます。また、動き回る個体はしっぽが太くなりにくい(痩せやすい)等もあるようです。

お迎え時にシンドロームが軽度であっても、過度な環境の変化やストレスで重くなることもあり親にシンドロームが出ていなかったとしても子も絶対に大丈夫ということはありません。例えば・年齢経過によって・繁殖に使用した・長時間の移動・クーリングなどの急激な温度変化等のストレスで発症することや、症状が重くなることがあります。

​正しい飼育をし、生体に合った栄養を与えることで症状を軽度に抑えていける可能性はありますが、反対に間違った飼育を続けることでモルフに関係なく病気や神経障害といった症状は現れます

 

ペットとしておむかえする責任や覚悟はどのモルフであっても同じと言えますが、エニグマシンドロームが出ている個体は餌を与えるのに手間や時間がかかる可能性が高い事も踏まえ十分におむかえを検討するようにして下さい。

また、繁殖について、一般的なモルフでもリスクはつきものですが、エニグマはそれに加えてシンドロームが出ることや、エニグマ同士の交配で共優性遺伝すると致死とされている等、様々なリスクがあります。知識や目的なく安易にするべきではありません。

 W&Yはエニグマより後に出たエニグマに似たような外見の特徴を持つモルフで、神経障害がなくエニグマの代わりになると期待されましたが、現在ではW&Yのシンドロームとして・大きく背を反る・頭を上下に振る等の行動をする個体が確認されています。

 

エニグマと違いこのシンドロームは遺伝的に切り離すことが出来るとされています。

 

ですが、今症状がない子に今後絶対に症状がでないのか?というと先程申し上げた通り、W&Yシンドロームであるかはわからないにせよ、どのモルフであっても“絶対に大丈夫”という断言をすることはできないと思っています。

当然エニグマやW&Yに限らず、きちんとした飼育を心がけることが大前提となります。


飼育書を読んだり調べてもわからないことや不安なことがあればショップやブリーダーに質問や相談するのも良いですが、普段の様子と明らかに違う行動が見られる等したときは早めに爬虫類を診られる獣医さんのいる動物病院へ連れて行くようにして下さい。

                 
よきはちゅうるいライフを!

 

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